赤岳から天狗岳へ縦走 赤岳山荘と根石岳山荘に宿泊

赤岳から天狗岳へのルートは八ヶ岳のメインストリートとも言えますが、ここ数年ご無沙汰でした。9月の下旬に赤岳から天狗岳を経由して麦草峠まで縦走してきました。

今回美濃戸から登り始めるのも久しぶりでした。休みの日の朝まで仕事なので登山口から歩いて1時間のところに小屋があるのは個人的にありがたいことです。

ゴール地点は麦草峠でしたが、ここまで来ている路線バスを活用したルートを組み立ててみました。八ヶ岳はアクセスに便利な山域ですが、バスを利用する人は美濃戸、渋の湯、北八ヶ岳ロープウェイが登山口や下山口となる場合が多いと思います。そこで麦草峠までのバスを活用すると、お決まりのコースになりがちなルートに少しだけバリエーションを加えることができると思います。

今回のルート

美濃戸から登山スタートで初日は赤岳山荘に宿泊。翌日は南沢コースで行者小屋を経由し、文三郎尾根から赤岳、横岳、硫黄岳を経て根石岳山荘へ。最終日は天狗岳から中山峠を経て白駒池へ。帰りは麦草峠からバスで茅野駅へ向かいました。

麦草峠のバスは毎年7月中旬から10月中旬までの夏季のみ季節運行しています。冬季は国道が雪に埋もれてしまいますので、当然バスの運行はありません。

初日は美濃戸から赤岳山荘まで

仕事の都合で新宿を11時発の特急に乗り茅野駅に13時頃に到着したので、美濃戸口へは茅野駅を13:45発、美濃戸口に14:23着。バスの中では暑さを感じました。この時間からスタートだと登山口の美濃戸口から1時間で宿泊できる小屋があるのはありがたいです。

久しぶりの美濃戸口。日曜日の午後とあって下山してきた人ばかり。これから登ろうとしていたのは、もしかしたら自分一人だけだったかも。

美濃戸口

美濃戸口から歩いて最初に渡る橋のあたりは地面が均されていました。

初日の宿である赤岳山荘。この周辺にはやまのこ村や美濃戸山荘などの宿泊施設もありますが、駐車場があることもあり、どちらかというと軽食やお土産購入での利用が多いようです。

赤岳山荘

ローストビーフ丼が気になります。メニューの下に犬の写真があります。ここの前を通る時にいつもいたワンちゃんは、数年前に天国へ召されたそうです。会うのを楽しみにしていたのですが知らなかった。残念です。

赤岳山荘軽食メニュー

部屋の前の廊下にはコロナ対策として使用したシーツや枕カバー、掛布団カバーを入れるBOXがありました。

赤岳山荘

夕食は焼肉の他にサバの味噌煮やきんぴらごぼう、漬物など。夕食前にビール、食後に日本酒と缶チューハイを飲んで就寝。

赤岳山荘夕食

2日目は赤岳登頂後に根石岳山荘へ

この日の予定は行者小屋を経由して文三郎尾根から赤岳、横岳、硫黄岳を登頂し、夏沢峠を通過して根石岳山荘へ。

朝食は鮭の塩焼きに煮物、納豆など。この後シャリバテを起こさないようご飯はお代わりしました。

赤岳山荘朝食

美濃戸山荘の前から北沢コースと南沢コースに分かれます。行者小屋へはどちらからでも行けますが、赤岳鉱泉を通過しない南沢コースのほうが早く到着できます。但し北沢と比べて南沢の方が若干歩きにくいかも。

以前は南沢コースは長いという印象でしたが、今回何年かぶりに歩いてみたら思っていたほど長くもハードでもありませんでした。

この木札の地点まできたら行者小屋まですぐです。

2020年はコロナ禍のため行者小屋は休業。ですがテントは張れます。

行者小屋

行者小屋で小休止の後は文三郎尾根から赤岳を目指します。

文三郎尾根の階段にはマムートのロゴがついています。登山道の整備にマムートが協賛しているからだそう。

文三郎尾根

行者小屋が小さくなりました。阿弥陀岳から来るルートとの分岐までもう少し。ふくらはぎはパンパンです。

文三郎尾根

大好きな阿弥陀岳ですが今回はパス。阿弥陀に登るなら文三郎ではなく、中岳道の方が阿弥陀寄りの分岐に出られるので便利です。

阿弥陀岳

赤岳の直下はストックをしまい鎖を利用して登ります。

赤岳直下

割とすぐにキレット分岐に到着します。ここまで来れば頂上までもうすぐ。

キレット分岐

頂上に到着した頃には雲が出てきました。赤岳頂上山荘もコロナ禍のため休業中。

赤岳頂上

赤岳天望荘方面に降りていきます。

赤岳天望荘

赤岳天望荘はたくましく営業していました。

赤岳天望荘

横岳に到着。少しずつ雲が晴れてきた。

横岳

横岳を過ぎると登山道の様子が一変し歩きやすくなり、このまま硫黄岳へ続きます。

硫黄岳山荘も営業中でした。本日宿泊予定の根石岳山荘と同じグループ。ここでトイレを借り、リポビタンDを購入し栄養補給。

硫黄岳山荘

ケルンを辿っていけば硫黄岳の頂上に着きます。

硫黄岳から見た赤岳方面ですが雲が纏わりついています。

硫黄の爆裂火口を横に見ながら夏沢峠へ降ります。こちらの方面は雲がない。

硫黄岳

休業中のやまびこ荘とヒュッテ夏沢。

夏沢峠

樹林帯を進み箕冠山を抜けると根石岳山荘に到着します。

根石岳山荘での宿泊は2回目。思いっきり逆光になってしまった。私は写真はまったくわからないド素人ですが、それにしても今回の登山は写真が雑すぎで反省。

根石岳山荘

赤岳山荘では宿泊者は自分のほかに夫婦1組だけでそれぞれ個室状態でしたが、根石岳山荘の大部屋はパーテーションで区切られていました。

荷物を置いたらすぐにビール。根石岳山荘では生ビールがあります。缶ビールはキリンとアサヒの2種類。

根石岳山荘では湧き水を利用でき、お風呂もあります。

食堂はグループ毎にテーブルが分けられています。この日は夫婦1組にソロが3人でした。

夕食はトンカツの他に魚もついていました。食後は日本酒をお燗してもらいました。

根石岳山荘夕食

3日目は天狗岳から麦草峠へ

朝食は卵焼き、魚の缶詰、納豆、海苔など。

根石岳朝食

出発のため外に出たら一面の雲。なかなかの眺めです。

小屋のスタッフからは今シーズンの初霜とのこと。

根石岳から硫黄岳方面。

両天狗岳。

天狗岳

北アルプス方面まで良く見えました。

こっちは南アルプス方面。

天狗の奥庭から黒百合ヒュッテへ。ここで少し迷ってコースアウト。

黒百合ヒュッテも営業中。

黒百合ヒュッテ

中山峠を少し過ぎたところから振り返ると天狗岳がよく見えました。

天狗岳

中山の展望台を直角に折れて高見石小屋へ行くルートは長い下りでした。登りだと樹林帯で展望もなくなかなかキツイと思います。

高見石小屋は登山者が比較的多くおり賑やかでした。

高見石小屋

高見石小屋から白駒池へ。ここは登山者よりも観光客が多くいました。

白駒池

再建された白駒荘。

白駒荘

おしゃれな感じのランチメニュー。

北八ヶ岳といえば苔。

白駒池から10分ほど歩くと八ヶ岳を横断する国道299号線に出ます。

帰りは麦草峠からバスに乗り茅野駅へ。麦草ヒュッテは臨時休業中でした。

来シーズンはどの小屋も営業できることを願っています。

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