雲取山山頂

雲取山 鴨沢から雲取山荘へ宿泊し三峰神社へ

標高2017メートルを誇る雲取山は東京都最高峰であり、また都内で2000メートルを超える山はこの雲取山のみです。

更には都内唯一の百名山でもあります。

位置的には東京都、埼玉県、山梨県の一都二県にまたがっているのですが、なぜか東京都の山と認識されています。

理由のひとつとして頂上の一等三角点が東京都内に含まれているからだそうです。

雲取山はどこの登山口から登ってもそれなりに距離があり、難易度は高くないがそこそこの体力は必要です。

初心者向けの山として紹介されることがあり、確かにそのとおりなのですが、体力に自信のない登山未経験者には少々ハードルが高く、初心者というより初級者向けといえます。

過去に雲取山に登った際に三条の湯には3回泊まったことがあったのですが、今回利用した雲取山荘は初めての宿泊でした。

風呂があるとついついそちらを選んでしまうのがその理由ですが、次に雲取山へ泊まりで行くなら雲取山荘と心に決めて10年以上経ってしました。

雲取山荘については事前に様々な評判を耳にしており、実際はどうなのだろうと思っていたところネガティブな印象は全く受けませんでした。このへんは良いスタッフさんにあたったからという運の要素もあると思われます。

鴨沢から七ツ石山を経て雲取山へ

青梅線で奥多摩駅に7時半に到着し10分後にはバスが出発します。駅でトイレや飲み物を購入するならあまりゆっくりしている時間はありません。

奥多摩駅

奥多摩側から雲取山へ登るメジャーな登山口である鴨沢からスタート。

バス停前の登山口にはベンチやトイレがあり出発前の準備に便利。脇の階段を登って裏側の道路に出ます。

鴨沢登山口

 

左斜めに折れる道があり登山口の看板があります。

登山口案内板

 

民家の前を抜けるといきなり薄暗い樹林帯に突入。なぜか消火栓がありました。

薄暗い樹林帯
消火栓

 

一旦車道に出ます。駐車場があるのでマイカーの登山者はここからスタート。

途中の駐車場

 

道なりに進むと左側にわかりやすい小袖登山口に案内板があり、ここから再び山の中へ。

登山口案内板

 

七ツ石山まで約2時間半のほとんどが樹林帯の中です。鴨沢から七ツ石山までの道のりは平将門迷走ルートとも呼ばれ、所々に案内板が立てられています。洗濯をした、茶を飲んだ、風呂を沸かしたなど微笑ましい話もありますが、中には悲劇的なエピソードも。

樹林帯

 

途中に今にも崩れ落ちそうな廃屋があります。

崩れ落ちそうな廃屋

 

樹々の間から富士山が見えました。将門も富士山を見ながら逃走を続けたのでしょうか。

富士山

 

七ツ石小屋に到着。素泊まりで食事の提供はないそうですが、お鍋のレンタルがあるとのこと。テント泊も可能です。

七ツ石小屋

 

七ツ石小屋の近くの水場。このあたりからちらほら地面に雪が出てきました。

七ツ石小屋の水場

 

七ツ石小屋から上は樹林がまばらになり頭上には空が広がります。

空の見える樹林帯

 

標高1757メートルの七ツ石山の山頂。七ツ石山という名前は将門の7人の従者が山頂付近にある7つの大きな石に化身したという伝説が由来だそうです。案内板には7人の従者の藁人形を追手の藤原秀郷と平貞盛に対峙するよう並べ、そのうちの1体を秀郷が弓で射抜いたところ、7体の人形は石になったとありました。

七ツ石山山頂碑

 

山頂からは富士山が見えました。ちょっと雲がかかっています。この日は1月下旬。天気は良くても指先の冷えが答えました。ポリエステル製のグローブとテムレスで凌ぎましたが、ウールの手袋を持ってくるべきだったと後悔。ザックのサイドポケットに入れていたペットボトルの水は半分凍っていました。

七ツ石山から見た富士山

 

進行方向にはダンシングツリーが見えます。

七ツ石山から見たダンシングツリー

 

山火事の延焼を防ぐ防火帯の道。

防火帯

 

ダンシングツリーがお出迎え。

ダンシングツリー

 

奥多摩小屋があった五十人平野営場は大型動物の侵入防止と植生保護のため柵で囲われておりゲートを開けて中に入ります。小屋が建っていた場所は公衆トイレになっていましたが冬期は使用禁止状態でした。

五十人平野営場のゲート
奥多摩小屋の跡地のトイレ

 

正面に見えるのが雲取山です。

雲取山

 

雲取山に着きました。ここまでほとんど雪を踏みませんでした。

雲取山山頂

 

都内唯一の日本百名山であり標高が2,000m以上なのも雲取山のみです。

雲取山山頂

 

山火事が発生した再に延焼を防ぐための防火帯も雲取山の特徴のひとつです。

防火帯

 

山頂から北側へ20分くらい下っていくと雲取山荘に到着。今回の山行では小屋前が最も雪がありました。

雲取山荘正面
雲取山荘斜めカット

雲取山荘に宿泊

受付けを済ませ部屋の番号と食事や消灯の時間など簡単な説明を受けます。ビールやソフトドリンクはありましたがおつまみなど食べ物は無かったような気がしました。他の季節には取り扱いがあるのかも。水は無雪期は小屋前の水場が使えますが、この時期は凍結しています。因みに水とお湯は朝食後に分けてもらえますが、その前に必要ならペットボトルを購入します。

雲取山荘の受付
売店

 

廊下には本棚が並んでいます。本の数も多く充実していました。

雲取山荘の廊下
雲取山荘の本棚

 

今回泊まった部屋は1-2でソロの男性と相部屋。部屋の中の写真を撮るのを忘れましたがコタツがあります。ですが部屋の中は結構寒かったです。

雲取山荘の手書きの館内図

 

冬期は廊下の先にあるトイレを使います。暖房が入って部屋より暖かく居心地も良い。無雪期は小屋から出て正面のトイレを使います。写真は無雪期のトイレ。

雲取山荘のトイレ

 

雲取山荘の食事メニューはハンバーグ、冷奴、サラダ、山菜にご飯に味噌汁。ご飯はおかわり可。

雲取山荘の夕食

 

朝食は鮭、佃煮、生卵、海苔、たくわん、味噌汁、ごはん。数種類のふりかけもあります。ご飯は1杯目は海苔とふりかけで、2杯目は卵かけご飯にして頂きました。

雲取山荘の朝食

雲取山荘を出発し三峰神社へ

雲取山荘のチェックアウトは7時。日照時間の短いこの季節はどの登山口に下りるにしてもモタモタしている時間はありません。小屋のスタッフさんにお世話になったお礼を告げて山荘を後にします。

雲取山荘

 

2日目は昨日とは逆方向の三峰方面に進みます。山荘を離れるとすぐに雪はほとんどなくなりました。一応チェーンスパイクをもってきたのですが結局使うことはありませんでした。

三峰方面への登山道

 

男坂、女坂の分岐点になっている大ダワを通過。大きく撓んで尾根が湾曲している場所という意味のようです。但し本来の大ダワに当たる最低鞍部の場所はここから少し雲取山方面に位置するそう。

大ダワ

 

芋ノ木とはコシアブラでドッケとは尖った峰を意味するそうです。芋木ノドッケとも呼ばれるらしいです。山と高原地図では両方記載されています。

芋ノ木ドッケ

 

芋ノ木ドッケからしばらく進むと崩れかけの白岩小屋が現れます。2005年頃まで営業していたという情報もあります。厨房だったと思われる部屋の中を覗くと調理器具や洗剤の容器が残されていました。

白岩小屋入り口
白岩小屋の正面
白岩小屋に残された洗剤の容器

 

前白岩山まで来ました。今日の行程のだいたい半分くらいがこのあたりになります。

前白岩山

 

お清平の名前の由来は炭焼き小屋の娘お清さんの悲運の物語と修験者がお経を埋めた「お経平」からという二説あるそう。周囲は樹林に囲まれ展望が開けているわけではありません。

お清平

 

お清平から少し進むと秩父宮雍仁親王が昭和8年に訪れた際に名付けたという霧藻ヶ峰。秩父宮夫妻のレリーフがあります。写真は霧藻ヶ峰休憩舎。新しく建て替えられていました。近くにトイレがあります。

霧藻ヶ峰休憩舎

 

正面奥に両神山が見えます。ここまで来れば三峰神社までもう少しです。

両神山

 

ちょうどお昼ごろに三峰神社にある登山口に到着。

登山口

三峰神社でお参り

ついで参りになるような気もしますがせっかくなので寄っていきます。まだお昼ということでゆっくり境内を回っていたことが仇となりました。

これは三ツ鳥居というそうで珍しい形をしています。

三峰神社の三ツ鳥居

 

隋神門というそうです。なんだかお寺の門のように見えますが神仏習合の名残りでしょうか。

隋神門

 

日光東照宮と張り合えそうなきらびやかな拝殿。

拝殿

 

極真会館創設者の大山倍達が山籠もりした地でもあります。

大山倍達顕彰碑

 

日本武尊が東征中にこの地に伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉册尊(いざなみのみこと)を祀ったのが三峰神社の始まりだそうです。

日本武尊の像

 

この後バス乗り場に向かったところ5分前の12:30に出発したばかりでした。次の便は13:30なのですが、疲れていて座りたかったので1時間近くボケっと待ちました。

雲取山山頂
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