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登山中は面倒くさいことでもサボらない【初心者向け】

登山中は面倒に思うことでも手を抜いてはいけません。些細なことが事故やトラブルの元になる可能性があります。ウェアの着脱や時間の確認などついつい面倒だからといって疎かにしているとミスを犯す遠因にもなりかねませんし、取返しのつかない事態になる可能性もあります。

尚、この記事では初心者向けに雪山テント泊やロープを使った登山については触れません。なのであまり危険な香りのする内容ではないと思われるかもしれませんが、それでも細かいことをおざなりにしていると登山のレベルも上がりません。

登山は面倒くさいことだらけ

登山は面倒くさいことがたくさんあります。準備の段階でも山小屋や登山予定コースの下調べ、天候チェック、登山計画書、荷物の用意などなど。足りないギアがあれば購入しなければいけません。公共交通機関であれば特急の予約やバスの時間の確認も必要ですし、マイカーなら駐車場や交通状況もチェックしないといけませんね。

実際に登山をスタートしてからも手を抜かずにやらなければいけないことは多々あります。登山前の準備段階ではたとえ面倒だと思っても実際にはきちんとやっていることが多いのに対し、登山中の面倒くさいことはうっかり手を抜いてしまいがちなことばかりです。

ウェアの着脱

面倒くさがって適当になりがちなのがウェアの着脱です。登山開始直後は体も温まっていないのですが、しばらく行動していると体温が上がってきます。その時にウェアの調節を怠ると汗を余計に掻いてしまいます。

休憩のタイミングでもないのに立ち止まってザックからウェアを取り出したりしまったりと、時間のロスに感じるかもしれませんが決して無駄ではありません。体が慣れてきたくらいのタイミングで立ち止まるのは勿体ないという気持ちはわかります。

ウェアの着脱

汗を掻いた状態で休憩で立ち止まるとすぐに汗冷えしてしまいますし、風が吹いていると体温がどんどん奪われていきます。下手すると低体温症になり動けなくなります。まさかとは思いますがさすがに雨が強く降ってきた時にレインウェアを着るのを面倒くさがる人はいないと思います。

また汗をなるべく掻かないよう薄着で行動していても、休憩するときは上に1枚羽織らないと体が冷えてしまいます。汗がすぐ乾く真夏はあまり神経質にならなくても大丈夫なケースが多いのですが、それでも条件によっては低体温症になる可能性はあるので油断できません。

登山では何を着るかも大切ですが、ウェアを適切なタイミングで着たり脱いだりできないと意味がありません。

時間と現在地の確認

当たり前のことですが登山はどのコースを何時くらいに通過するという計画を予め立てておきます。その日の目的地に時間内に無事に到着することは登山の最重要事項だと思いましょう。ピークを踏めるかどうかなんて二の次です。

そのためには現在の時間と現在地、目的地までどのルートを通り、どのくらいの時間が掛かるのかを把握しておく必要があります。

すべて計画どおりにいけばよいのですが、実際には計画とズレることも多くあります。天候やコースの状況、空腹、体力不足、怪我や体調不良など当初の計画とズレていく原因はいくらでもあります。それらに対応しながら目的地まで到着するには時間と位置をこまめにチェックしましょう。

時間は腕時計やスマホですぐに見れますが、その時にGPSや紙の地図で現在地も確認するクセをつけましょう。

関連記事:登山に紙の地図は必要か

水分補給

あまり暑くない季節だと登山中に水分を摂らずとも結構行動できてしまうことがよくあります。ですがそれはたまたま何もなかっただけと思って構いません。水分補給無しで済んでも凄くも偉くもありません。むしろやってはいけない登山の見本です。

トイレに行きたくなるからなるべく水分は摂りたくないと思ってしまうかもしれませんが、汗で水分が失われると血中濃度が上がり血栓ができやすくなります。また高山病やむくみの原因にもなります。

水分補給

登山中はこまめに少しずつ水分補給をしましょう。ポイントは喉が渇いたと感じる前に飲むこと。そのためには水分補給のことを意識しながらの行動が必要です。少量ずつ飲んでいればトイレの回数も増えません。

ですが水分を補給するたびにザックを降ろすのは億劫です。ボトルホルダーハイドレーションを活用するとザックを降ろす必要はなくなります。

水分補給は水だけだとミネラルが不足します。スポーツドリンクや塩分タブレットで塩分補給も忘れずに。

栄養補給

行動食は必ず携帯しましょう。筋肉の痙攣、シャリバテ、熱中症など登山中に起こってほしくないですよね。登山は普段の生活よりも遥かに多くのエネルギーを消費するのでカロリー摂取が必須です。

空腹を感じてから行動食を食べるのではなく、意識してこまめに食べるように心掛けましょう。体内の血糖値が下がり過ぎてハンガーノック状態になると体が動かなくなり、最悪の場合命に関わることにもなりかねません。体重を減らしたいからと登山中に食べないのはかなり危険な行為です。

登山でダイエットをしようと思わないこと!

ゼリー、羊羹、チョコレート、飴、ナッツなどのお菓子やおつまみ系の行動食は数種類用意しておくと飽きません。これらの行動食に含まれる糖質は即効性のあるエネルギー源となります。普段の生活では敬遠される糖質やカロリーは登山においては強い味方になります。

偏見かもしれませんがオバちゃん登山者はお菓子をたくさん持ってくる印象がありますが、あれは行動中のこまめな栄養補給の観点でいえば正解なのです。

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日焼止めや虫除け

日焼止めや虫よけは快適さを向上させる目的もありますが、熱中症や虫刺されによる注意力の低下などのリスクを下げるためにも有効です。

登山開始前だけでなく登山中でも塗り直ししたり掛け直しをすれば下山後に苦労しなくて済みます。

アイゼンやチェーンスパイク

ある程度登山の経験を積んだら雪山にチャレンジしたくなりますよね。いよいよアイゼンやチェーンスパイクのデビューです。

雪山といっても行動中ずっとアイゼンやチェーンスパイクを装着しているとは限りません。最初はツボ足でスタートする場合も結構あります。ですが必要な状況になったときにこれくらいなら大丈夫だろうと面倒くさがってアイゼンを着けないと滑落や転倒のリスクが一気に跳ね上がります。

コースの状態によっては一度装着したアイゼンを外すこともあり、再度必要な状況になったときに安全のためとはいえ、また着けるのかとちょっとゲンナリすることもあります。そんな時は命が惜しいだろと自分に言い聞かせましょう。心の中で絶対頷く自分がいます。

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手袋

手の寒さへの耐性には個人差があるので、手袋なしで結構我慢できてしまう人もいるのですが気が付いた時には握力がほとんどない状態になったりするので褒められた行為ではありません。大丈夫だと思っていても知らないうちにジッパーの上げ下ろしにも苦労するほど力がはいらなくなります。

ザックのすぐ取り出せる場所に収納しておくと手間が減ります。

手袋をすると汗を掻くのが気になるならファイントラックのインナーグローブがおすすめです。汗を外側に嵌めたグローブに吸い出してくれるのでサラサラ感がキープできます。単体だと機能を十分に発揮できないので上に着用するグロープをセットで用意しましょう。

挨拶

登山ではすれ違った人に「こんにちは」と挨拶をするのがマナーとされています。けど正直なところ結構面倒に思うこともありますよね。特に団体とすれ違った際には何回挨拶をすればいいのかと、ちょっとウンザリした気分になったりもします。

挨拶をする理由としては人としてのマナー、礼儀といった常識的なことのほかに、遭難した際の目撃情報になるからともいわれています。ですが結構な回数挨拶していると初めて会った登山者の特徴なんていちいち覚えていないような気もしますが。

あと山小屋に宿泊する際に受付が終わったら最後に「お世話になっております」の一言を付け加えたほうが良いと個人的に思います。低姿勢な態度を示されて気分を悪くする人はいませんし、例え小屋番の機嫌が悪いときでもこれを言われて怒り出すことはまずないでしょう。別に小屋番に媚びを売ったり、へつらう必要はありません。特にまだ山小屋の宿泊に慣れていない人はスタッフに良い印象を与えておいて損はありません。

効率を目指してもよい場合もある

面倒でもこまめにやるべきことが多い登山でも、工夫して効率化を図ったほうが却って安全性が増すこともあります。

上記に挙げた内容のうちの多くはザックの上げ下ろしが面倒ということに起因します。いちいちザックを下ろして荷物を取り出すなんてことは誰だって回数を減らしたいと思うもの。そのために手っ取り早いのはサコッシュやウエストポーチをポーチの活用です。行動食や地図など何度も取り出す必要のある荷物はザックから取り出すより断然ラクで時間のロスも少なくて済みます。

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特にテント泊などでザックが重い場合、せっかくジャストフィットする位置に調節できたのにそれを解いてザックを下ろすのはもったいない気持ちになります。でもサコッシュやウェストポーチがあればザックを下ろす回数を確実に減らせます。

因みに行動中のことではありませんが、テントの撤収も楽を目指しましょう。丁寧に畳んで仕舞う必要はありません。雨や風が強い時などはいかにスピーディーに撤収できるかが問われます。

まとめ

登山において色々と手間を省いてなるべく余計な行いをしない工夫は大切ですが、それでも登山は面倒くささからは逃れられないものです。

ですが一番面倒なのは山岳会に入っているなら人間関係かもしれませんね。

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