いちいちザックを下ろしてからモノを出すのって面倒くさくないですか?
ザックの上げ下げって結構ストレスが溜まるので、なるべく回数を少なく済ませたいですよね。同じモノを何度もザックから取り出すのは効率も悪く時間のロスにもなります。
行動中によく使うモノはサコッシュに入れておけば、行動中のストレスを軽減できますよ。登山においてストレスは注意力散漫になり、思わぬ事故を引き起こしてしまいます。
登山用サコッシュの特徴
サコッシュは元々自転車競技のロードレースでドリンクや補給食を入れておく肩掛け袋として誕生しました。自転車の操縦の邪魔にならないよう軽くて薄い素材でできており、モノを出し入れしやすいデザインとなっています。
ウエストポーチと違い、肩から掛けて使うのでザックや身体の動きに干渉しにくくなっています。ウエストポーチはザックのベルトがジャマになったり、段差で膝を上げる際に股関節の動きを制限してしまうことも。
最近ではファッション性の高いタウンユース用のサコッシュも見かけるようになりましたが、アウトドアで使用するタイプは軽量性や耐久性、防水性などが求められます。また行動に支障がきたさないよう、体に密着しやすい薄いデザインとなっているタイプが多く見られます。
・耐久性がある
・防水性がある
・モノを出し入れが容易
サコッシュは行動中は身体に程よく密着させる必要があるのでストラップを調整しやすいタイプがオススメです。
サコッシュは目立つアイテムなので見た目のデザインを優先しがちですが、実用的なポイントを押さえて選ぶ必要があります。
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サコッシュに入れる物
基本的には登山中に良く使う物を入れておくと、必要なときにすぐに取り出せて便利です。逆にあまり使わない物はザックに入れておく方がサコッシュの中がゴチャゴチャしません。
サコッシュに何を入れておくのかは各個人でまちまちですが、紙の地図や行動食、コンパス、グローブ、ティッシュ、ストックの先に付けるゴムキャップの予備などがあげられます。季節や登山スタイルによっても変わってきます。
特に行動食がすぐ取り出せるのは快適です。ザックから取り出すのが面倒くさいからと何も食べずに歩き続けるとハンガーノックを起こす危険があります。
ほかにも財布、スマホ、モバイルバッテリー、ドリンクなども入れておけますが、サコッシュが膨らんだり、重くなってしまうので判断が分かれるところです。
特急や高速バスなどの移動時には貴重品を入れておくと安心ですし、山小屋での宿泊時には夜中にトイレに行く時のためにヘッドランプを入れておくとよいでしょう。テント泊でも絶対に常に手元に持っておきたい物を入れておくと防犯にもなります。
サコッシュを使う際の注意点
とても便利なサコッシュですが、適当な使い方だとデメリットもあります。上にも書きましたが、手軽だからといって多くの物を入れ過ぎるとサコッシュが重くなってしまい首を痛めます。
はじめはそんなに重さを感じなくても、長時間使用しているとストラップを通じて首や肩に負担を掛けることに。そのままガマンしていると体の不調にも繋がりかねないので、なるべく重い物は入れないほうが賢明です。
そうはいっても行動中にサコッシュの中でモバイルバッテリーからスマホを充電したいなど、どうしてもサコッシュが重くなってしまう場合は首の負担を減らすアイテムもあります。
ザックのショルダースタビライザーを調節するアジャスターに装着して、首の負担を軽減します。カメラで使用している人が多い印象ですが、サコッシュにも対応できます。これがあるとかなり首への負荷を抑えることができるので重宝しますよ。
他にもサコッシュにたくさん入れ過ぎると、中から取り出す際に他の物を落としてしまう危険があります。特に財布やスマホなど絶対無くしたくない物を落とした場所が急斜面の上だったりしたら、目も当てられません。
行動中はサコッシュを身体に密着させるようストラップを調節する必要があります。ストラップを長めにしてブラブラさせていると、気が散りますし前屈みになったりハシゴでは足元の視界を遮り危険です。サコッシュがジャマだと感じる場所では面倒くさがらずザックに収納しましょう。
登山におすすめのサコッシュ
Shoebill エアーサコッシュ
バッグ部分の重量は40g、ベルト部分を合わせても69gと軽量で防水性の強化ナイロンを使用しており多少の雨なら凌げます。薄い生地を使用しているので使わない時は畳んでザックに収納しても嵩張りません。
グラナイトギア ハイカーサチェル
ストラップは取り外し可能。外側のポケットにはベルクロが付いており、内側にはキーチェーンを備えています。
モンベル U.L.MONO ポーチS
重量は驚異の23g。シンプルなデザインでかなり薄い素材ですが耐久性は十分。MやLサイズもあります。
チャムス Spring Dale Sacoche
ポケットが前面と背面に2コづつあり、使い方によって収納力をカバーできます。
カリマー dual sacoche
タテ15cm×ヨコ21cmでカバーを外した状態の「山と高原地図」がギリギリ入ります。前面にメッシュの、背面にベルクロ付きのポケット。内側に仕切りがあります。
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