冬山でのスマホバッテリー問題

冬山でのスマホのバッテリー消費問題解決法

冬山登山での問題のひとつがスマホのバッテリーの減りが早いこと。油断しているとあっという間に残量があとわずかになっていることも。もし雪山で道迷いになったときスマホのバッテリーがダウンしてGPSが使えなくなったらかなりあせりますよね。いろいろと条件の厳しい冬山でのGPSの重要性は夏山より大きく、GPS専用端末を別に持っているならまだしもスマホに頼っている状態だとバッテリーのダウンは深刻です。

冬山に限りませんが、道迷いなど遭難時のスマホのバッテリー切れは心理的にもパニックを起こしやすく絶対に避けたいものです。そこで冬山でもスマホのバッテリーを長持ちさせる工夫をご紹介します。

冬山ではスマホのバッテリーの減りが早い

気温が低い環境ではスマホのバッテリーは減りが早いことは結構知られていると思います。ですがもし冬山初心者でそのことを知らないまま雪山へ入ったら、それは遭難に一歩近づいたことになっているかもしれません。

何も対策を講じていないとあれよあれよとバッテリーが減っていき、割と簡単にシャットダウンします。スマホに使われているリチウムイオン電池は電圧の高さで残量が計算されますが、温度が下がると電圧も下がりバッテリーが少なく表示されます。

バッテリーの減り

温めればある程度復活するのですが、低温によるシャットダウンはスマホ本体への負担が心配です。

冬山の美しさに惹かれて写真をたくさん撮りたいかもしれませんが、連写はスマホのバッテリーに過分な負荷を与えシャットダウンしてしまう危険があるので要注意です。夏山以上に装備に気を使う必要がある冬の登山ですが、スマホの扱いも夏山以上の慎重さが求められます。

バッテリー保持は冬山登山のリスクヘッジのひとつ

夏山よりも冬山のほうが気温や日照時間、天候、荷物の量などほぼあらゆる面でリスクが高くなります。もちろん夏山でも落雷、熱中症、危険動物との遭遇などリスクはありますが、はるかに高い危険性を孕んでいるのが冬山登山です。

万が一遭難して救助を呼ぶときにスマホで連絡が取れないとなると事態はかなり深刻になります。そのためにもスマホのバッテリーはできるだけ長く保持する必要があり、冬山登山の重要なリスクヘッジとなります。

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冬山と夏山の違い

スマホのカメラ性能は年々進化しており、写真にこだわりがなければわざわざ重い一眼レフを持って行かずにスマホで撮影すれば荷物の軽減につながります。またヤマレコやYAMAPを利用する際はスマホのGPS機能でログを記録しますし、自分の現在地を常に把握できるGPS機能は遭難した時だけでなく、遭難しないためにも重要な役割を果たします。

雪山

このようにスマホは登山においていくつもの便利な機能を揃えていますが、最も重要なのは遭難時に救助要請のために下界と連絡をとるための通話機能です。なのでもしなるべくバッテリーを保持してスマホの通話機能を最大限に確保したいなら別にカメラやGPS端末を持っていくことになります。そのトレードオフとして荷物は増え、重くなります。

もちろんそこまでやっている登山者もいますが、なるべく荷物は減らしたいもの。なのでバッテリーを長持ちさせる工夫が必要になります。

スマホのバッテリーを長持ちさせるための対策

寒い環境ではスマホのバッテリーの減りをなるべく遅くする、そして残量が少なくなってきたら充電する。何の変哲もないように思えますが、これらを冬山で行動中に実践するのは普段の生活はもちろん、夏山での行動中よりも難易度が上がります。

体温を利用する

スマホを収納するのはアウターシェルではなく、より体に近いミドルウェアのポケットに入れて体温で温めること。多少出し入れがしずらいですが体温によって温められます。

スマホを機内モードにしておく

登山中は電波の届かない圏外になることが多く、その際スマホは電波を探しに行きバッテリーを消費します。ただし「いまココ」アプリを使用している場合は畿内モードだと現在地を相手に伝えることができなくなるので注意。

モバイルバッテリーで充電

スマホの充電が減ってきたらモバイルバッテリーの出番です。行動中に充電する必要があるため薄型の方が便利です。ポケットに入れながら充電しても嵩張らなかったり、スマホを操作する際にもモバイルバッテリーと重ねて一緒に持てます。容量は大きい方が安心感がありますが、その分重くなります。

スマホとモバイルバッテリーを同時に手に持つなら充電ケーブルは短い方が鬱陶しくありません。モバイルバッテリーに直接充電ケーブルが付いているタイプもありますが、断線の恐れがあるのでケーブルは別に用意したほうが安心です。

断熱スマホケースを使う

断熱プレートを使用した外気温からスマホを守るケースです。

ダウン製スマホケースに入れる

スマホにダウンってなんだか過保護なようにも思えますが効果は抜群です。モバイルバッテリーで充電しながら一緒にケースに入れられます。

雪山でスマホを使う際の便利アイテム

寒い環境でスマホを使う場合にあると便利なアイテムです。

雪山でスマホ

スマホ対応グローブ

スマホを使う度にグローブを外して素手になるなんて寒いし、面倒くさいしやってられません。

タッチペン

いくらスマホ対応グローブでも反応が鈍くてストレスが溜まるというならタッチペンのほうがスムーズに操作可能です。

リールキーホルダー

タッチペンを使うなら落とさないためにもリールキーホルダーは必需品です。

ストラップ

冬山に限りませんが登山中にスマホを落とすと、取返しがつかなくなる可能性があります。ストラップを装着して落下防止対策をしましょう。

やってはいけない方法

スマホに直接カイロを貼るのはNGです。寒さに弱いスマホですが、カイロを直接貼ってしまうと高温すぎてスマホの電池の劣化が早まる可能性があり推奨された方法ではありません。

まとめ

冬山でスマホを使うのは思ったよりハードルが高いと感じると思います。普段と同じつもりでスマホだけを持って行っても、ほとんど何もできないでしょう。寒さ厳しい環境の中でスマホを使うにはいろいろと工夫が不可欠です。

ですがたとえ対策を施して臨んだとしても、厳寒下でのバッテリー消費を甘く見てはいけません。

冬山でのスマホバッテリー問題
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