テムレス

防寒テムレスで雪山登山を快適に

雪山登山やバックカントリー用のグローブとしてテムレスを利用している人が増えているそうです。元々は寒い屋外や水仕事のためのいわば作業用手袋として開発されました。

ですがその性能と使い勝手の良さから冬のアウトドアシーンで徐々に注目を集め、今やその知名度も一般化しつつあります。

コストパフォーマンス抜群防寒テムレスは雪山登山の強い味方です。

テムレスは元は作業用グローブ

製造元のショーワグローブは家庭用・産業用手袋の専業メーカーであり、テムレスは寒冷地での作業用グローブとして誕生しました。

初期のテムレスの色は作業感満載な青々としており、その性能に注目した勇気ある?登山者が目立ってしょうがないその鮮やかなブルーのカラーリングを二の次に、白銀の世界で使い始めました。

見た目が最優先にはならないアウトドアですが、このインパクトだと多少の性能の良さではなかなか使ってみようとまではいきません。それでもテムレスが普及したのは圧倒的な性能によるものと言えます。

今でも青いテムレスを使っている人を見かけます。が、やはり多くの人が二の足を踏んでしまいがち。そんな中、高い評判に後押しされてなのか、ついに黒のテムレスが発売されました。

TEMRES

これによりハードルが一気に下がり愛用者が急増したと思われます。

防寒テムレスの特徴

躊躇してしまいそうなルックスをものともせず、思わず手に取ってしまうほどの優れた性能をテムレスはいくつも持っています。

・防水性
・保温性
・透湿性
・操作性
・グリップ力
・軽量
・極低温下での柔軟性
・安価

防水性

テムレスはポリウレタン製なので完全防水です。安心して水の中にも手を入れられます。もちろん風も通しません。通常のオーバーグローブのように使用しているうちに保水することもありません。

保温性

テムレス02winterは内側にボアがついているので、保温性は抜群です。素手で使用してもこのボアのおかげで暖かく感じます。

テムレス

厳冬期や猛吹雪など条件が厳しくなるとテムレスのみでは対応できなくなるので、インナーグローブと重ねる必要があります。寒さへの耐性には個人差が大きいので、テムレス単体でどこまで対応できるかは一概に言えません。

透湿性

一般的なゴム手袋の場合、内側が汗で蒸れてしまうのに比べ、特殊なポリウレタンを使用しているので防水性と透湿性を両立させています。

但しゴアテックスほどの透湿性はありません。気温や運動の強度によっては蒸れてしまうこケースも。はっきり言って透湿性については過度な期待はしないほうが賢明です。

操作性

通常のオーバーグローブに比べ、縫い目がないので指先の操作性は抜群です。とは言え細かい作業をするにはある程度の慣れが必要ですし、限度もあります。

グリップ力

滑り止め加工が施されているためグリップ効果があります。雨で濡れてもグリップ力は落ちません。

テムレス

軽量

テムレス02winterは両手で150g以下です。一般的なオーバーグローブに比べても軽いほうですね。

超低温下での柔軟性

製造メーカーのショーワグローブによるとマイナス60℃の環境でも凍らずに使えるとのこと。但しマイナス60℃でも寒く感じないという意味ではありません。

安価

テムレスの人気の一番の理由は安いこと。初期の青いテムレスだと1000~1500円くらいで購入できます。テムレス02winterは3800円ほどでした。

黒のテムレスの方が高価ではありますが、一般的なオーバーグローブのほとんどが1万円を超えることを考えるとテムレスのコストパフォーマンスの高さを感じます。

テムレスのデメリット

優れた機能を数多く備えているテムレスですが、当然欠点もあります。

まずは見た目が残念なこと。特に青いタイプはどう見てもオシャレには見えません。そもそもテムレスは作業用手袋として開発されたため、アウトドア用にデザインされていなかったので当然です。

甲の部分にプリントされているロゴがイマイチという意見もあります。中にはマニキュアの除光液やシール剥がし剤でロゴを消して使う人も。

テムレス

更に購入したばかりだとゴム臭さが気になるかもしれません。

上記にメリットとしてあげた保温性と透湿性に矛盾していますが、透湿性能が追い付かないほど内側のボアが汗で濡れると不快を感じます。テムレスというネーミングではありますが、条件によっては蒸れます。

最後に事故に繋がる可能性のあるポイントです。テムレスは強烈なグリップ力を持つが故に、アイスクライミングのビレイで使用すると指が器具に巻き込まれる危険性があります。

テムレスでアイスクライミングでのビレイを行うのは危険!

テムレス02winterの特徴

テムレスにはいくつか種類がありますが、雪山登山でオススメなのはTEMRES02winterというタイプです。

TEMRES02winterにはカフが付けられ、ドローコードを引っ張って袖口を絞ることで雪が侵入しにくい構造になっています。

テムレス

また左右のグローブを繋ぐバックルがありザック内での管理がしやすくなります。雪山登山ではテキパキとした動作が求められます。ザックの中のグローブを片方ずつ探すのはちょっとした無駄な作業です。

尚、テント泊の場合は万が一グローブ内部が濡れてしまうと乾かすのが困難なので、ボアのついていないテムレス03advanceと厚手のインナーグローブの組み合わせといった選択肢も。

雪山登山ではグローブはレイヤリングが基本

素手で使用しても暖かい防寒テムレスですが、雪山登山ではグローブは重ねて使うものです。特に手に汗をかきやすい体質の人はどうしてもグローブの中が蒸れてしまいがちです。

インナーグローブの上に防寒テムレスを重ねるのが基本です。ファイントラックのパワーメッシュグローブは汗抜けの機能が素晴らしく、指先を冷えから守ってくれる優れモノ。

より低温下の状況ならミズノのプレスサーモがおすすめ。ブレスサーモは体から発生する水分を吸収し発熱します。

テムレスの下にインナーグローブをつけることを考慮してワンランク上のサイズを選びましょう。標準的な手の大きさの男性ならLLか厚手のインナーなら3Lが適正サイズです。

ショーワグローブのサイトをチェックしたところ、サイズは以下のとおりとなっています。

サイズ 寸法
全長 手のひらまわり 中指の長さ
M 27.0㎝ 21.5㎝ 7.8㎝
L 27.5㎝ 24.5㎝ 7.8㎝
LL 28.0㎝ 26.5㎝ 8.3㎝
3L 30.0㎝ 28.0㎝ 9.0㎝

まとめ

優れた特徴が数多くあるテムレスも万能というわけではありません。当然気温や雪の状態、天候などで必ずしもベストチョイスにならないこともあります。

人によっては雪山グローブ最強の称号を与えるほどの評価の高いテムレスですが、登山においては何を優先するか、どのような条件なのかといったことを考えながらグローブを使いわけるよう心掛けましょう。

雪山登山は高価なアイテムをいくつも買い揃える必要があります。通常のオーバーグローブの数分の一の値段でありながら、それらに引けを取らない性能を持つテムレスはグローブ選びの有力候補となります。

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