赤岳と横岳

行者小屋とオーレン小屋に宿泊 阿弥陀岳~天狗岳縦走

八ヶ岳のメインストリートと勝手に思っている赤岳から硫黄岳に続くルート。その景色を堪能する特等席が阿弥陀岳の頂上。更に根石岳から天狗岳の風景もなかなかのものです。

それらを一度の山行で味わおうと美濃戸からスタートし行者小屋に宿泊。阿弥陀、赤岳を経て以前から泊まりたかったオーレン小屋へ。最後は北八ヶ岳ロープウェイまでといきたいところですが、無理せず白駒池までにしたのですが体力的にはロープウェイまでいけましたね。

実は以前にも同じようなルートを歩いたのですが、その時は赤岳山荘と根石岳山荘に宿泊しました。このときも麦草峠のバスを利用します。今回は宿泊地と阿弥陀岳をピストンしたのが違うくらいでしたが飽きのこないルートです。

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7月中旬から10月中旬まで運行している麦草峠線のバスを有効利用すると公共交通機関利用者の登山計画は幅が広がります。

初日 美濃戸口から行者小屋へ

9:25発の茅野駅から美濃戸口へのバスは1台増発されましたが満員というわけではなく、2台に分けて全員が座れるよう配慮(?)されたのかもしれません。8月の半ばという時期を考えたら登山者の数は少し寂しいですね。

美濃戸口から10時頃にスタート。今日は行者小屋までなのでゆっくり進みます。実は当初赤岳頂上山荘に宿泊しようと考えていたのですが、その後久しぶりに行者小屋に泊まろうと思い直した際に特急券を遅い時間のものに買い直すのを忘れていたのでした。

美濃戸登山口

 

時間に余裕があるのでダラダラ進んでいましたが、美濃戸から最初の1時間はいつもただただ早く過ぎ去らないかと思いながら歩いています。車が羨ましい。

美濃戸からの登山道

 

要約美濃戸山荘に到着。飲み物やトマト、スイカなどが売られていました。が、買ったのはソフトクリーム。潰れてしまってますが重要なのは味です。

冷やされたドリンク
ソフトクリーム

 

美濃戸山荘から北沢と南沢にルートが分かれます。ここから少し涼しくなりました。南沢に入ってしばらくするとホテイランの保護スペースがいくつかあったのですが時期ではないようで花は無し。

ホテイラン保護スペース

 

歩きやすい北沢ルートに比べて南沢ルートはあまり整備されていません。とはいえそんなに歩きにくいというほどでもない。

南沢ルート

 

途中でファミリーマートで購入した黒糖わらび餅でエネルギー補給。以前からセブンイレブンで売っているレモンわらび餅が気になっていたのですが東京では売ってないらしい。なぜなのだろう?

黒糖わらび餅

 

枯れ沢に出ると行者小屋までもう少しです。

枯れ沢

 

ようやく行者小屋に到着しました。

行者小屋

 

カモシーと記念撮影用の看板。

カモシー
行者小屋の看板

 

受付けの横に祀ってあったカモシーはちょっと怖い。

カモシー

 

行者小屋の2階大部屋の様子。大部屋といっても間仕切りがあります。冬は真ん中のスペースにコタツが置かれていました。

行者小屋の大部屋
行者小屋の大部屋

 

夕食まで時間が有り余っていたので外で飲んでいたのですが気温27度でも風がないと直射日光で暑い。結局ビール×1、チューハイ×3、グラスワイン×2と小屋への売り上げに少しだけ貢献しました。

温度計

 

夕食はハンバーグのトマトソース掛け。汁物はポトフ。ハンバーグは肉の風味がきちんと感じられ美味。

行者小屋の夕食

2日目 阿弥陀岳から赤岳~硫黄岳を経てオーレン小屋へ

朝食。

行者小屋の朝食

 

2日目の朝はこのように雲がなく青空が広がっていたので期待が勝手に膨らんでいったのですが……。

早朝は青空

 

6時半にはすべてのテントが撤去済みでした。天気次第で阿弥陀岳を登るのはやめようかと思っていたのですが晴れてよかった。小屋前のテン場を横切りしばらく進むと文三郎尾根と中岳道の分岐に出ます。

文三郎尾根分岐

 

中岳と阿弥陀岳のコルに出る前から雲が出始めました。コルまでは樹林帯の中を1時間ほど登ります。

中岳のコル

 

コルにザックをデポしてサコッシュのみで阿弥陀岳に登りました。傾斜がきつく浮石も多いので他の登山者に注意しながら登っていきます。初めて登る人にはちょっと戸惑う場所があるかも。

阿弥陀岳の登山道

 

阿弥陀岳の山頂には30分弱で到着。

阿弥陀岳山頂

 

横岳と赤岳。阿弥陀岳山頂から見る赤岳から硫黄岳の一連の眺めが好きなのですが、パノラマ写真を撮るのを忘れた。アホですね。

横岳
赤岳

 

硫黄岳と権現岳。

硫黄岳
権現岳

 

遠くには北アルプスも見えます。槍穂高方面。大キレットの形がわかりやすい。

北アルプス方面

 

阿弥陀岳に登った後は中岳を経由して赤岳を目指します。阿弥陀岳の下りは登り以上に落石を起こさないように注意が必要です。以前下りている最中に上の登山者から2回「ラーク!」の掛け声を喰らい肝を冷やしたことがありました。そんなに大きい石ではなかったので当たっても大怪我はしなかったと思いますが掛け声を聞いた瞬間は焦ります。

中岳を超えると九十九折に登っていきます。しばらく登り文三郎尾根との分岐まできたら岩場まですぐです。

九十九折の登山道
文三郎分岐

 

赤岳山頂直下の岩場はクサリがあり小学生もよく登っているのを見かけます。だからといって簡単といってはいけないのですが、個人的には阿弥陀岳の方が緊張度は高いかな。

赤岳直下の岩場
赤岳の岩場

 

久しぶりに赤岳登頂。

赤岳山頂

 

赤岳頂上山荘。ロケーションは八ヶ岳の山小屋の中でも別格です。

赤岳頂上山荘

 

赤岳を横岳方面に下っていくとすぐに赤岳天望荘が見えてきます。

赤岳天望荘を見下ろす

 

五右衛門風呂が名物の赤岳天望荘。こんな場所でなぜ風呂を作ろうと思ったのでしょうか。

赤岳天望荘

 

振り返ると赤岳がドンと鎮座しています。存在感ありますね。

横岳方面から見た赤岳

 

赤岳天望荘のヘリの荷揚げ。この日は赤岳頂上山荘や赤岳鉱泉などでもヘリでの荷揚げがありました。

赤岳天望荘のヘリでの荷揚げ

 

横岳は登山を始めた当初は崖ギリギリのトラバースとか岩場を登るというイメージでしたが、実際にはそこそこの標高でクサリや梯子に慣れるには格好のルートです。

横岳
横岳の登山道

 

横岳の奥の院を過ぎると登山道はガラリと様子が変わり歩きやすくなります。硫黄岳山荘が見えてきましたね。

奥の院を過ぎたところの登山道
硫黄岳山荘を見下ろす

 

硫黄岳山荘で小休止しておっさんの味方リポビタンDを購入。ここまで来たらあとは硫黄岳を超えて夏沢峠を下るだけです。

硫黄岳山荘
リポビタンD

 

赤岳があんなに遠くに見えるところまできました。硫黄岳まではケルン伝いに緩やかな道を登っていきます。

横岳と赤岳

 

硫黄岳に着きました。深く切れ落ちている断崖は硫黄岳の特徴です。

硫黄岳頂上
硫黄岳

 

硫黄岳の爆裂火口って技術的に登ろうとすれば登れるものなのでしょうか?クライミングの知識もスキルもないので想像がつきません。

硫黄岳爆裂火口

 

硫黄岳を通過して夏沢峠へ降ります。大分ガスってきました。

硫黄岳の登山道

 

途中で崩落地があり迂回路があります。面白半分でロープを超えてそのまま以前のルートを歩くのは危険です。

夏沢峠手前の迂回路
崩落地

 

硫黄岳を降って樹林帯に入ると夏沢峠に到着です。左がヒュッテ夏沢で右が山びこ荘です。山びこ荘はかつて食事提供がありましたが、2024年現在素泊まりのみ対応のようです。相変わらずヤマネとモモンガはいるのでしょうか。

夏沢峠

 

夏沢峠から樹林帯を少し進むとオーレン小屋に到着です。

オーレン小屋
オーレン小屋の入り口

 

オーレン小屋のスタッフはとても気さくな感じの人でした。入ってすぐに談話室があります。中央に薪ストーブがあり乾燥室を兼ねています。さすがに8月の今はストーブは使用していません。

オーレン小屋の談話室

 

泊まったのは本館2階の大部屋でした。大部屋は2段になっています。オーレン小屋にはお風呂があり、汗を洗い流せるのがありがたいです。同室になった他の登山者の方々と暫し談笑。みなさんとても感じの良い方々でした。

オーレン小屋の大部屋

 

夕食は名物の馬肉のすき焼きです。希望すれば馬肉の代わりに豚肉に変更も可能らしい。ほかに天ぷらやサラダがついてきます。

オーレン小屋の夕食

 

前の日にお酒を買いすぎたので、この日はビール1缶のみであとは持参したウイスキーを水割りで飲んで過ごしました。

3日目 オーレン小屋から天狗岳~中山~白駒池

朝食はサバ、ウインナー、卵焼きなど。

オーレン小屋の朝食

 

3日目ということで、疲労も溜まってきたところでカツサプというサプリメントを試してました。主にマラソンなどで利用者が多く、持久力の向上や素早い回復力が見込めるとのこと。調べてみると自己ベストのタイムが出せたなどのレビューが散見できたので期待できそうです。

公式サイト:運動当日のパフォーマンスをサポートするサプリ「カツサプ」

摂取量は登山の場合スタートの30分前に8粒、行動中は2時間おきに4粒。

カツサプ

 

スタートは小屋の脇から緩やかな坂を登っていきま箕冠山へ向かいます。

オーレン小屋から箕冠山への登山道

 

箕冠山は頂上は樹々に囲まれ展望はありません。

箕冠山

 

箕冠山から歩くこと5分もかからず突然樹林帯が終わり根石岳山荘の前にでますがガスってました。

根石岳山荘の前

 

根石岳から天狗岳への登山道は晴れていれば中々気持ちの良いルートなのですが残念です。

根石岳から天狗岳への登山道

 

ブログの記事にはしなかったのですが前月の終わりに黒百合ヒュッテから天狗岳に登りました。そのときも同じようにガスで何も見えなかったので今回はと期待していたのですがこのとおり。晴れていれば西天狗岳にも寄っていこうと思っていたのですが当然素通りしました。

東天狗岳
東天狗岳山頂

 

西天狗岳方面。

西天狗岳方面

 

ところが天狗岳を下りてしばらくすると稲子岳はっきり見えてきました。振り返ると両天狗岳からガスが取れています。タイミングが悪い!

稲子岳
天狗岳

 

そろそろ行動を開始してから2時間が経過したので追加のカツサプ4錠を飲みました。いつもは3日目となると体が重く感じるのですが、ここまでほとんど疲れは感じていません。今日は楽なルートという理由もありそうですが。

カツサプ

 

中山峠を通過して中山展望台へは歩きやすい登りです。

中山展望台への登山道
中山展望台への登山道

 

ところが展望台に着くとやはりガス。日頃の行いが悪いのでしょうか。

中山展望台

 

寄附 mont-bell。

モンベル寄贈の木道

 

中山展望台から高見石小屋を経由して白駒池へ。高見石小屋から白駒池への登山道は傾斜が急で表面がつるつるの岩に苔生えていてとにかく歩きにくく苦労しました。下りより登りの方が歩きやすいかもしれません。

高見石小屋

 

やっとの思いで白駒池に着きました。

白駒池

 

白駒荘はきれいでお風呂もあり、食事は山小屋レベルを超えています。小屋泊に躊躇している人にとって初めて泊まるにはハードルが低い山小屋といえます。

白駒荘

 

白駒池からは木道で国道299号線まで繋がっており観光客の姿が目立ちます。

白駒池からの木道

 

左右には北八ヶ岳らしくあたり一面に苔が見られます。

北八ヶ岳の苔
北八ヶ岳の苔

 

白駒池の入り口正面に駐車場とバス停があり、売店とトイレが併設されています。

白駒池入り口

今回初めてためしたカツサプですが、正直効果の程ははっきりはわかりませんでした。ですがゴールした時点で疲労感はほとんど感じていません。

ということは効果があったのかも。もう少しキツいコースだったら実感できそうです。

公式サイト:運動当日のパフォーマンスをサポートするサプリ「カツサプ」

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