谷川岳の縦走といえば馬蹄形が思い浮かびますが、日ごろの鍛錬不足からちょっと及び腰になり代わりに思い浮かんだのが谷川岳から茂倉岳を経由して土樽に抜けるコース。
ほんとうは西黒尾根をまじめに登るべきなのかもしれませんが、土樽駅の水上方面の最終電車18:09発に間に合わないといけないので体力温存と時間節約という都合の良い理由から堂々とロープウェイを使いました。それでも土樽にはゆっくり歩いても17時には到着する予定だったのですが、暑さにやられてギリギリの時間になってしまいました。
前日は湯檜曽温泉ホテル湯の陣に宿泊
水上駅から谷川岳ロープウェイ行きのバスが出ており、湯檜曽温泉はその途中に位置します。電車が到着してからバスの発車まで3分ほどの乗り換え時間があったのですが、写真を数枚撮っていたら乗り損ねてしまい次のバスまで50分ほど待つことに。
天神平から谷川岳、茂倉岳を経由して土樽へ
谷川岳ロープウェイ行きのバスは湯檜曽温泉から8:34発になります。この日は平日でしたがバスの席が埋まるくらいのお客さんが乗っていました。採算が取れているのかわかりませんが、バスの利用者が少ないと減便や廃止になってしまうのでガラガラでなくてちょっと安心しました。
10分ほどの乗車で谷川岳ロープウェイ駅に到着。平日は8時から土日祝日は7時から動いています。天神平まで片道で1800円。現在星野リゾートが運営しているそうです。谷川岳ロープウェイは今後いろいろと映え路線になっていくのでしょうか。
ロープウェイに乗り約15分で天神平駅に到着。ロープウェイの中は結構暑かったのですが、天神平駅を出た瞬間涼しさを感じました。ですが登り始めた途端に暑さでひたすら汗を掻き続けました。ミレーのアミアミを着ていて助かった。
天神平駅の正面は冬はスキー場ですがグリーンシーズンもリフトに乗って展望台まで登れます。
天神平駅から見た朝日岳、白毛門方面。中央に見えるのが朝日岳。
谷川岳へのルートはリフト乗り場の後を回ってスタート。後方に谷川岳が見えますね。
所々にまだ雪が残っています。念のためにチェーンスパイクを持ってきました。
登り始めて40分ほどで赤い建物の熊穴沢避難小屋に到着。いわお新道との分岐点になっています。
振り向くと小さく天神平ロープウェイ駅が見えます。
肩の小屋手前以外はコース上に雪は残っていませんでした。暑かったのですが前半で水を大量消費しないよう少しずつ飲んでいきます。
天狗の留まり場。よく見るとサンズイがないので溜まり場ではなく留まり場。大きな岩に乗って周りの景色が見られるのですが、家族連れがいたので岩の写真は遠慮しました。
万太郎山方面。奥に見えるのはもしかしたら平標山でしょうか。
天神ザンゲ岩。色々と懺悔することがあったようななかったような。
肩の小屋手前では残雪がありましたが、チェーンスパイクを使う必要はありませんでした。
万太郎山を経て平標山へ続く道。結構ロングコースです。
この時点で水はまだ1.5リットルほど残っていたのですが、念のために肩の小屋でポカリスエットを購入。
トマの耳は肩の小屋の目と鼻の先です。12時少し前ですが雲が多くなってきました。
トマの耳から見た白毛門方面。
すかさずオキの耳へ。奥に一ノ倉岳と茂倉岳。
トマの耳からオキの耳までは10分ほどの距離です。以前雪山シーズンの登ったときはここから天神平へ引き返しました。
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オキの耳のそばにある鳥居。富士浅間神社奥の院です。
鳥居の奥は登山道の脇で狭くこんな感じ。
この先茂倉岳方面は登山者の数が一気に減ります。一ノ倉岳と茂倉の間は稜線のカーブが穏やかで歩きやすそうです。オキの耳から茂倉岳の間は今回最も歩きたかった区間です。その手前の一ノ倉岳への登りはあまりキツくはありませんでした。
途中に憶出の碑というレリーフがありました。ここBルンゼの頭から茂倉岳まで一瞬130分と読めますが、よく見ると1時間30分となっています。
一ノ倉岳の頂上のそばに避難小屋があります。中は覗いてみませんでしたが、3~4人用テントほどの広さでしょうか。
茂倉岳までは穏やかで歩きやすい道でした。
茂倉岳への途中で谷川岳を振り返ります。
茂倉岳に到着。写真では雲が多く写ってますが結構暑さを感じました。猛暑で太陽が照り付けるような感じではなく、じわじわとした暑さだったのでちょっと油断してしました。水分を適宜補給していたのですが熱中症が頭をよぎります。
山頂から茂倉新道を少し下ったところに茂倉岳避難小屋が見えます。ここから暑さのダメージでペースダウン。水を飲む頻度と量を増やしました。
茂倉岳避難小屋はこれまでにあった避難小屋とは違い、新しく広々としていました。小屋の裏から数分の場所に水場があるのですが、時期によっては枯れているそうです。
茂倉新道は下りが続きます。茂倉岳から約1時間のところに位置する矢場の頭。矢場とは文字通り矢を射る所を意味するそうですが、ちょっとしたピークになっているので昔はここから獲物を狙ったのでしょうか。
徐々に樹林帯に入ります。日陰に入ってホッとしました。この後は登山口まではひたすら長い下りです。
矢場の頭から途中で休憩をこまめに取りながら、やっと登山口までやってきました。ここから土樽駅まで徒歩20分です。
土樽駅に行く途中にあった歴史を感じさせる橋脚。
土樽駅に着きました。水上方面の最終電車は18:09発。当初の予定では16時過ぎくらいの到着を予想していたのですが、暑さで大幅にペースダウンしてしまいなんと17:50の到着。最後の方は時間を見ながらかなりダラダラと歩いたのですが、ソロならではの自由というかいい加減さです。
日焼け止めを忘れたという凡ミスもあったのですが、体が暑さにまだ順応していなかったのもおおきな原因と思われます。もっと入念に対策をするべきでした。反省です。