尊仏山荘

塔ノ岳から宮ヶ瀬湖へ縦走

12月になり気温もすっかり下がりヤマビルの心配がなくなったところで丹沢が山行の選択肢に入るようになりました。

2024年は2月に塔ノ岳に登り、12月に日向薬師から大山に登ったのですが、2014年以来約10年ぶりの丹沢登山でしたのでだいぶご無沙汰でした。

ヤマビルがイヤすぎてなんとなく足が遠のいていたのですが、東京に住んでいる身としてはもっと丹沢に足を運ぶべきでした。ただし暖かい季節に行く勇気はまだ持ち合わせていません。

当初みやま山荘に宿泊し、黍殻山方面から道志川沿いへの縦走を計画しました。道志川に沿って走る国道413号線はバスの運行もあり公共交通機関利用者としてありがたく利用しようと目論んでいたのです。

が、みやま山荘は満員ということで断念。金曜日だけど少しは空きはあるだろうと2日前に予約の電話を入れたのが失敗でした。

そこで気を取り直して蛭ヶ岳山荘に宿泊してもよかったのですが気が変わり、尊仏山荘から丹沢山を経由して宮ケ瀬湖方面への縦走に計画を変更しました。

大倉尾根を登り塔ノ岳へ

公共交通機関を利用した丹沢登山で最も利用されている路線のひとつであろう渋沢駅からのバスで大倉へ。

12月上旬の金曜日9:28発のバスの登山客の利用者は自分も含めて7~8人程度でした。

もう少し早い時間帯だともっと乗客は多かったと思いますが、今日は塔ノ岳までの予定なので少し遅めのスタートです。

大倉バス停

 

登山口まで少し坂を登っていきます。登山者の姿はちらほらといったところ。服装はファイントラックのドライレイヤー+ベースレイヤーの上にアークテリクスのアトムLTという恰好でした。

大倉登山口

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登山口からすぐのところに大倉の清水という水汲み場があります。ペットボトルで1.5リットルほど水を持ってきましたが、夜に水割りを飲むためにここでウォーターパックに1リットル補給。

大倉の清水看板
大倉の清水

 

左行くと大観望という展望が望めるスポットがありますが、まだ行ったことがありません。

大観望道標

 

このときはまだ雲もそんなに出ていませんでした。

大倉尾根からの展望

 

大倉尾根(バカ尾根)は階段が出てくるまでは割と快適に登れます。ずっとこんな感じであってほしいのですが、そうはいきません。

大倉尾根
大倉尾根

 

紅葉も一部残っていました。

紅葉

 

営業しているのか?駒止茶屋。

駒止茶屋

 

階段が現れてきました。ひたすら登ります。

バカ尾根の階段

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体力を過小評価する

この頃からだんだんと雲が多くなってきました。頼むからこれ以上曇らんでおくれ。

曇り空

尊仏山荘に宿泊

塔ノ岳に到着。あまりペースを上げずに登ってきたので、花立山荘の前で少し休憩をしただけでした。今日は尊仏山荘に宿泊です。宿泊者は20人もいませんでした。

塔ノ岳
尊仏山荘
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塔ノ岳

到着した頃は富士山にはずっと雲が掛かっていました。ジャマと思ってしばらく待っていたのですが、どいてくれません。

富士山

 

丹沢山、蛭ヶ岳方面。

蛭ヶ岳方面

 

夕方になって富士山からやっと雲が取れました。よかった。

富士山

 

やることもないのでビールを飲んだり外に出て写真を撮ったりして日の入りまでの時間を潰しました。

塔ノ岳の頂上標
尊仏山荘
 
夕陽が沈んでいき気温もぐんぐんと下がっていきます。この日の日没は16時半頃。
夕陽と富士山
 
富士山のシルエットは絵になります。
富士山
 
夕食はお馴染みのカレーです。おかわりもして美味しく頂きました。
尊仏山荘のカレー
 
夕食後にまた外に出てみたら西の方はまだ完全に暗くなっていませんでした。
富士山のシルエット
 
反対側を見ると満月でした。結構明るいですね。
満月
 
海から結構近いですね。長野県から来たというご夫婦は周りの登山者から羨ましがられていましたが、海が見える山が新鮮とおっしゃっていました。
相模原の夜景

丹沢山を経て宮ケ瀬湖へ

朝食はおでんです。朝はあまり食欲がないことが多いのですが、おでんなら食べやすいので気に入ってます。

尊仏山荘のおでん

 

朝食の後は日の出まで少し時間があったのですが、外は風が吹いて寒すぎて小屋から出たり入ったりを繰り返していました。ずっと外に出ていた人たち寒さの耐性ありすぎ。

日の出前
日の出前の様子

 

6時半過ぎに太陽が昇りました。空が見事なオレンジ色に染まっていきました。

日の出
昇る太陽

 

朝の澄んだ空気のなか、富士山もはっきりと見えました。

朝の富士山

 

7時半に尊仏山荘を出発し丹沢山方面に向かいます。塔ノ岳から丹沢山まで意外と距離があるのですね。

道標

 

塔ノ岳から丹沢山の間はキツイところもなく歩きやすいルートです。

丹沢山へのルート
丹沢山へのルート

 

左手に富士山を見ながら進みます。

富士山

 

竜ヶ馬場を過ぎるとみやま山荘のある丹沢山です。山荘の前はきれいに整備された広いスペースが設けられています。

みやま山荘

 

丹沢山からは蛭ヶ岳へ行くルートが人気ですが、丹沢三峰と呼ばれる本間ノ頭、円山木ノ頭、太礼ノ頭の三つのピークを経て宮ケ瀬湖への登山道を進みます。

宮ケ瀬までの道標

 

こんなところはヤマビルの活動が活発な季節には絶対に通りたくありませんね。

登山道

 

丹沢山から宮ケ瀬は約11㎞あり所々にこのような距離が提示された道標が立てられています。宮ケ瀬まであと何キロなのか気にすればするほど、なかなか数字が小さくなりません。宮ケ瀬まで100㎞に見えますがもちろん10㎞です。

道標

 

このあたりはフェンス沿いを行くのでルートをロストする心配はありませんでした。

フェンス沿いのルート

 

丹沢三峰のうち西峰の太礼ノ頭が見えてきました。あれを登るのかと一瞬身構えましたが実際に登ると意外とあっけなくクリア。この後、中峰の円山木ノ頭と東峰の本間ノ頭のピークを通過しますがアップダウン地獄という感じではありませんでした。

太礼ノ頭

 

丹沢三峰を通過したらあとはひたすら徐々に標高を下げてくのですが、落ち葉の量がものすごいことになっていました。写真には撮りませんでししたが、斜面をトラバースするような登山道に落ち葉が大量に敷き詰められている箇所が何度も出てきました。足を滑らせないかとヒヤヒヤしながら進むハメに。

大量の落ち葉
登山道

 

ほとんど視界が開けることなく樹林帯の中をひたすら進む10㎞はなかなか長く感じました。標高が下がり登山口が近づくといかにも植林された樹々が現れます。

背の高い樹林

 

わかりにくいですが宮ケ瀬湖の水面が見えてきました。ここまでくればもう少し。

樹々の間から見える宮ケ瀬湖

 

県道70号秦野清川線沿いの登山口がゴールです。ここから歩いて1~2分のところに元厚木駅まで行く三叉路バス停があり、ありがたいことに1時間に1本バスがあります。

登山口

 

尊仏山荘
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