雨の登山の便利アイテム

雨の日の登山に便利なアイテム

登山をやっていると年に何回かは雨に遭遇します。たとえ天気予報で晴れだったとしても、山の天気は変わりやすく突然の雨を想定外にはできません。雨が降っていれば登山道のコンディションは当然悪化しますし、圧倒的に行動も不便であまり良いことはありません。

なにより濡れや蒸れで不快指数が上ります。この不快な状態が判断ミスや注意力の低下を引き起こし、怪我や遭難といったトラブルに繋がります。

なので雨の日の登山はガマンも必要ですが、不快指数を下げる工夫も重要です。

雨の日の登山を少しでも快適に

登山の難易度を上げる原因の雨ですが、登山のやっていれば避けて通れない問題です。そのために雨対策の装備を上手に活用して少しでも快適な状態を目指しましょう。不自由さや気持ち悪さを解消する目的はラクをしたいからだけではありません。怪我や道迷いといったトラブルに合わないためでもあります。

そのために雨対策のアイテムを上手に使いこなしましょう。

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レインウェアは雨対策の最重要装備だがそれだけでは不十分

たとえ晴れていても、天気予報が100%快晴でもレインウェアは持って行かなければならない装備です。雨対策の装備として一丁目一番地なのがレインウェアですが、それだけでは不十分です。

レインウェアは身体を雨で濡らさない為に着用しますが、雨から身体を守るためには更に装備が必要となります。更に雨に濡らしたくないのは身体だけではありません。着替えや機材なども濡れてしまうと場合によっては致命的なダメージになってしまう可能性も。

雨の日の登山に用意したいアイテム

雨対策の装備にはいろいろありますが、天候に関わらず必ず持って行くべきマストアイテムと、あったら快適な便利アイテムがあります。後者は登山者それぞれの考え方や登山スタイルによって持って行くかどうかの判断が分かれます。ですが荷物をなるべく軽くしたい少なくしたいからといって、雨対策の装備を省くのはあまり好ましい考え方ではありません。

レインウェア

ジャケットだけでなく必ずパンツもセットで用意しておきましょう。急な雨にも素早く対応できるようにザックの取り出しやすい場所に収納しておくこと。レインウェアは蒸れるので防水性だけでなく透湿機能もチェックして選ぶこと。雨の侵入を防いでも自分の汗で身体が冷えてしまっては本末転倒です。

気温が低い場合ベースレイヤーのすぐ上にレインウェアを着ると寒く感じることがあります。そのような場合はベースレイヤーの上にミドルレイヤーを着てからレインウェアを着用して体を冷やさないようにします。ですが逆に気温が高いとべースレイヤーとレインウェアだけでも汗で蒸れることも。この辺は体質も関係しますが、体温を下げないことを念頭に置きつつ、汗を必要以上に掻かないようなレイヤリングが求められます。後述のドライレイヤーを上手に活用すれば快適さが上ります。

ポンチョ

ポンチョはレインウェアに比べて通気性が良く蒸れないのが特長です。ほかにもザックごとカバーできたり、着用が容易といったメリットもあります。その一方でポンチョは風に弱く、膝下がカバーできない、足元の視界が悪くなるなどデメリットも多く、森林限界以上や岩場では使用できません。レインウェアに比べて使える条件が限られてくるので、レインウェアを持たずにポンチョだけを持って行くのはNGです。あくまでもポンチョは補助的なアイテムです。

関連記事:ポンチョで蒸れを解消

ドライレイヤー

レインウェアを着て行動するととにかく汗で蒸れます。雨から体を守っても自分の汗でウェアは濡れた状態になり不快感はどこまでも上がっていきます。そんな悪夢から救ってくれるのがドライレイヤーです。

ドライレイヤーは肌に直接着て、掻いた汗をその上のベースレイヤーに移し汗冷えのリスクを軽減します。その機能から限りなくマストアイテムに近い存在です。汗を掻いた状態で休憩したり稜線で風に吹かれると一気に体が冷えてしまうため、天気に関係なく着用する登山者も多くいます。

着用する際のポイントはドライレイヤーのすぐ上に着るべースレイヤーは速乾性があり体にピッタリのサイズを選ぶこと。ドライレイヤーとべースレイヤーの接着面を多くした方が汗をすばやく移せるからです。大き目のベースレイヤーを選んでしまうと吸い上げた汗を移せずにドライレイヤーに留まってしまいます。もちろんドライレイヤー自体も体に密着するサイズを選びましょう。

代表的なドライレイヤーはファイントラックとミレーが定番です。

コスパを抑えたいならおたふく手袋もおすすめです。

スタッフバッグ

体だけでなく荷物も雨から守る必要があります。雨はザックの中にも容赦なく侵入してきます。濡れたシャツを替えようとしたら、着替えも濡れていたなんてシャレになりません。

スタッフバッグには密封できるロールトップ型と防水機能のない巾着型があります。着替えや精密機械など濡らしたくない荷物を入れるなら必ずロールトップ型を選ぶこと。

大きめのスタッフバッグであるパックライナーでザックの中全体を防水してしまう方法もあります。

ジップロック

ジップロックをスタッフバッグの代わりに使う方法もあります。スタッフバッグよりコスパは優れていますが、耐久性は劣ります。何が何でも濡らしたくない荷物は防水仕様のスタッフバッグに入れましょう。

ザックカバー

ザックカバーはザックの中に雨が侵入するのを完全に防げるわけではありません。稜線など風が強い場所ではカバーが煽られる危険もあるのでザックカバーを使わない人もいます。ですがザックに雨が染み込んで重くなるのを防いだり、泥はねなどの汚れから守ったり、山小屋にびしょ濡れの状態で持ち込まなくてもすむなどメリットも多くあります。ザックにマットなどを外付けするなら少し大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。ただし大きすぎると風が入り込みやすくやってしまいます。

ゲイター

スパッツともいいます。雨が降っていなくても裾を泥から守るのに使うケースもあります。一方で雨でもゲイターを付けていない登山者も結構いるので個人の判断に任されます。ゲイターをレインパンツの外側に付けている人もいれば内側に付けている人も見掛けます。どちらも不正解ではないのですが、靴の中に雨が侵入するのを防ぐならパンツの内側、パンツの裾を汚したくないなら外側が好ましいとされています。なので雨の日は内側に付けておけばより安心です。因みに雪山の場合は外側に装着します。

ヘッドランプ

雨の中での登山は行動時間がいつもより掛かってしまうものです。日没時間までまだ余裕があると思っていても、雨が降っていると薄暗くなるのも早くなります。それ以前にたとえ晴れていても、日帰りの場合でも持って行くべきマストアイテムです。もちろん防水仕様のタイプを選びましょう。

レインハット

マストアイテムではありませんが、雨用の帽子があると快適さは増します。レインウェアのフードを被っても雨は顔に当たり、これが結構ストレスになります。キャップ型よりぐるっとつばのあるハット型の方が雨を防げます。首周りからの雨の侵入をより防ぎたい場合はフードの上から帽子を被ると一層効果的です。

日除け用の帽子は撥水性があってもいずれずぶ濡れになりますし、通気性をよくするために部分的にメッシュ加工がしてあったりと雨を防ぐことを目的としていません。

レイングローブ

長時間雨に打たれるといつの間にか手が冷えて自由が利かなくなります。無雪期で指が凍傷になることはあまり考えられませんが、一旦冷えてしまった手はお湯にでも付けない限り中々回復しません。そうなるとジッパーを開けるのにも一苦労です。普段から手の冷えが気になる人はぜひ雨対策としてレイングローブを用意しましょう。

速乾タオル

登山に持っていくべきタオルは素早く乾く速乾タイプです。汗掻きな体質の人にとっては必需品ともいえます。更に汗を掻いてしまったが着替えができない状況では、タオルで体を拭くだけでも違ってきます。体だけでなく雨で濡れたザックやレインウェアを拭くのにも役に立ちます。

関連記事:登山に持って行くタオル

折りたたみ傘

必需品ではありませんし使えるシーンも限られますが、あれば便利で快適です。手が塞がる、風に弱い、狭い登山道では邪魔になるなどデメリットも多くあります。ですが風のない樹林帯やテントから山小屋へ買い物やトイレの移動などでは重宝します。

関連記事:登山に傘は必要か

スマホ用防水ケース

防水機能のあるスマホでも水没すれば故障するように、水に対して完璧というわけではなく、できれば濡らしたくありません。できれば防水対策をしてスマホを雨から守りたいものです。コスパ的にはジップロックに入れるのがオススメですが、専用の防水ケースもあります。ネックストラップ付きのタイプだとスマホを落としてしまう心配がなく安心です。

防水マップケース

登山地図は水に強い素材でできているものが多くありますが、それでも濡れてしまうと傷んで劣化が進んでしまいます。また雨に濡らすのを厭って地図を見ないでいると道迷いなどのトラブルの原因となります。雨が降っているから地図を見なくても良いとはなりません。

メガネの曇り止め

メガネをしている人はレンズの曇りや水滴が付着してしまう悩みがあります。視界が不明瞭になってしまうのは危険ですししょっちゅうレンズを拭くのはストレスになります。撥水加工のレンズのメガネを使うか、曇り止め対策をしっかり行いましょう。

その他の雨対策

雨対策で最も重要なのは体を冷やさないこと。そのためには防寒のためのウェアを用意しましょう。雨が振っているいないに関わらず、たとえ真夏の暑い季節であっても防寒着は必要です。

行動中に雨が降ってきたときに急いでレインパンツを履く際に一度靴を脱ぐのは億劫ですよね。ですが靴を履いたままレジ袋に足を入れて、その状態でレインパンツを履くと汚さずに済みます。

テント泊の場合は撤収時にテントに付いた水滴を拭き取るスポンジがあれば便利です。通常のキッチンで使うスポンジでも良いのですが、より効率よく拭き取るなら吸水力の優れたスポンジがおすすめです。

他にも自炊をするならバーナーは雨で火が付かないこともあるので念のためライターがあると安心です。出発前に靴やウェア、ザックに防水スプレーをしておくと汚れ対策にもなります。

まとめ

登山に雨は付き物です。天気予報がどんなに快晴を強調していても雨を想定外にはできません。荷物が増えるからといって雨対策の装備を減らすのはリスクを上げることに他なりません。

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