コロナウィルスが猛威を振るい、どこもかしこも自粛ムードでうっかり遠出なぞしようものなら顰蹙を買いそうな世の中になってしまいました。夏までにはコロナも収まってくれるかと淡い期待も持っていたのですが、どうやらなかなか難しそうです。
例年なら夏山の本格シーズンに突入なのですが、山に行けずストレスが溜まるばかりです。ですがそこで視点を変えれば、実は今こそが山に行けない代わりに登山道具を買い揃える良い機会かもしれません。
交通費や宿泊費など山行にかかる費用を道具の購入に充てられるならば、なかなか買えなかった山道具を手に入れられるチャンスです。
中には収入が減って大変な思いをしている人も大勢いらっしゃるとは思いますが、もし経済的な打撃をさほど受けていないならお金を使う機会が少ない今こそが購入のタイミングといえます。
特に初心者は今のうちに買い揃えましょう
今年から登山を始めようと思っていた人は、山に行くことが難しい自粛中に一通りの登山道具を買い添えてしまいましょう。
登山を始めるにあたって必要不可欠なギアがいくつかあります。いきなり冬山から始めるのは絶対にオススメしませんので無雪期での日帰り登山の話をします。
まずはなんといっても登山靴、ザック、レインウェアの3種の神器ですが、それらは必ず登山用のものを用意してください。
他にもヘッドランプ、トレッキングパンツ、ザックカバー、ストック(トレッキングポール)、シャツ、防寒具、帽子、手袋など。
なかには帽子や手袋など難易度の低い登山なら仕事や普段使っている中から代用できるモノもありますが、やはりはじめはどうしてもお金が掛かってしまいます。
こちらの記事で初めに購入すべき道具を紹介しています。
ブランドによって値段に差がありますが、比較的に安いモンベルで揃えても5万円以下で収めるのは至難の業です。普通は大体の目安で10万円前後を見ておいた方が無難です。
はじめはレンタルで済ませるという手もありますが、本格的に登山を趣味にしようと思ったらいずれ買うことになります。
登山は初期費用がどうしてもある程度掛かってしまいます。道具を買い揃えて山に行くとなると出費が続き懐が大ダメージを負いますよね。
登山を始めたときは登り始めるまでが経済的に一苦労なのです。
経験者は買い替えや買い増しの機会
一方経験者はだいたいのギアは持っていますが、買い替えや買い増しのタイミングです。7月に入るといつもなら山に行きだす季節ですが、それもままなりません。溜まったストレスを道具の購入にぶつけましょう。
山小屋泊からテント泊へステップアップしようとすると、新たにテント、シュラフ、マット、コッヘル(クッカー)などが必要です。
すでに持っているギアでも二つ目のテントや二足目の靴が欲しくないですか?山行にかかるコストをギアの購入に回すことができるのなら、手持ちの山道具が充実しますよ。
二つ目のギアはアークテリクスなどのハイブランドにするという考え方もあります。
私の場合はテントや靴など高価なものでなくても、欲しい山道具なんていつでもあります。
例えばサロモンのハイドレーションボトルなんかはあったら便利だけど、自分にとって必需品というほどでもないものです。山にいくのに忙しかったら約7,000円という値段は少し考えモノです。
二つ目のギアは特徴的なタイプを試してみるという考え方もできます。
例えばクセのあるスリーピングマットであるサーマレストのウーバーライト。
圧倒的な携帯性を誇る代わりに、使うのに慣れが必要で好みが別れます。ですがはっきり言って驚きのコンパクトさで軽量化が可能ですし、ザックに収容する荷物の嵩が断然違います。
関連記事:サーマレスト ネオエアーウーバーライトは超軽量で超コンパクトなスリーピングマット
冬山を始めようとしている人も
冬山にこれから挑戦しようと考えている人なら購入するギアは冬用のタイプが必要です。
靴はもちろんハードシェルなどの防寒具やグローブ、アイゼン、ピッケル、ゲイター(スパッツ)など登山を始めたときと同じくらいコストがかかります。
購入したのはコロナ騒動が起きる前でしたが、個人的に冬山でのウエアで本当によかったのはアークテリクスのアトムLTフーディです。行動着としては汗濡れのリスクを大きく下げてくれる優れものです。
冬山シーズン前に購入したいところですが、夏から秋の登山をガマンしてお金を貯めるのは精神的にツライところ。
もしこれらの季節に山に行きながら冬山のギアを買い揃えるとしたら、経済的に余裕のある人は別ですが多くの人はシンドイです。
まとめ
今の自粛期間を逃したら、あのとき購入しておけば良かったと後々になって後悔するかもしれません。
上にも書きましたがもし経済的に逼迫しているのでなければ、思うように山に行けない今は登山道具を買い揃える良い機会です。
コロナ騒動が収まり、また以前のように山に行ける日々が一刻でも早く戻ってくることを心待ちにしています。