双六小屋でテント泊 新穂高から三俣蓮華岳と双六岳を登る

双六小屋は裏銀座コースの途中にある人気の山小屋です。収容人数は約200名でテントは60張ほどのスペースがあります。小屋の前からは鷲羽岳を眺められ、雲ノ平の行き帰りに中継点として利用できる場所にあります。9月の連休にテント泊で登ってきました。

新穂高温泉から三俣蓮華方面に登ってくる人はこの双六小屋か、少し手前の鏡平山荘に泊まるケースがほとんどです。以前新穂高を夜中に出発して三俣山荘まで一気にテントを担いで登ってきた人もいましたが。

初日は新穂高温泉からわさび平まで

松本駅から新穂高温泉までは直通の本数が少ないので、大抵平湯バスターミナルで乗り換えることになります。

ロープウェイ乗り場の裏手の橋を渡ってスタート。

案内に沿って進みます。わさび平小屋の先までこのような舗装された林道と砂利道が続きます。

15時半からのスタートでしたので本日は新穂高からコースタイムで1時間20分ほどのわさび平小屋でテントを張りました。登山口から割りと近い位置にあるのですが宿泊客がそこそこいました。外トイレが併設されている建物はまだ新しく清潔でした。お風呂もあるそうです。

2日目は小池新道を登り鏡平を経由して双六小屋へ

わさび平小屋からは20分ほど林道が続きます。

林道が終わり、いよいよ登山道に入ります。しばらくすると登りが始まりまるのですが、この小池新道がなかなかキツイ。

やっとの思いで鏡平小屋に到着。小屋は営業はしていますが修理中の様子。登ってくる人も下ってくる人も、ほとんどここで休憩を取っています。

カキ氷が人気でした。プラス100円で練乳が、200円でアイスクリームが乗せられます。

鏡平小屋までくると槍ヶ岳から穂高まで見渡せます。以前ここに宿泊したときに朝焼けに染まった風景がとてもキレイでした。

鏡平小屋から弓折の分岐までまたキツイ登りですが、ここまで来るととりあえず一段落ついた感じで双六小屋までもう一息です。

写真ではわかりにくいのですが、遠くに双六小屋が見えてきました。

双六小屋に到着。連休中とあって宿泊客で混んでいたようです。小屋の前のテーブル席もずっとほぼ満席でした。

小屋の中ではソフトバンクのみ繋がるそうで、ドコモ、auは小屋の中や周辺では圏外になっています。

五目あんかけラーメンをいただきました。ほかにはカレー、カルビ丼、おでんなどがあり、19時までオーダーできます。ですのでテント泊でも夕食をこちらで済ますことができます。また売店は20時まで営業しています。良心的でもあり商売っ気もありまくりです。こんなことなら不味いアルファ米をいくつも持ってくるんじゃなかった。

小屋の前からは鷲羽岳がごらんのとおり。

私が昼頃に到着したときは空いていたのですが、15時過ぎには結構テントが混雑してきました。小屋の売店でビールとチューハイ、日本酒を購入しテントの中で一人酒盛りをしていて、ふと外に出たらこんな状態でビックリ!

3日目 巻道ルートをとおって三俣蓮華岳から双六岳へ

双六小屋にテントで2泊したため、3日目はサブザックを背負って三俣蓮華と双六に登りました。午前中に小屋に戻ってこれるほどのコースだったので、今考えると三俣山荘を経由して鷲羽岳をピストンしてくればよかった。

双六、三俣方面へは水場の裏から登っていきます。

20分ほどで分岐にでます。帰りは稜線ルートをとおる予定なので、行きは巻道を選択。

さほど危険箇所はありません。

振り返ると槍ヶ岳が見えます。

ここで三俣山荘方面に行って鷲羽岳に登ればよかったのですが、なぜか計画段階からスルーして帰ってきてから気が付いたのでした。天気も良く時間的にも余裕があったのにもったいなかった。

三俣蓮華岳の頂上から見た薬師岳と雲ノ平方面。

こちらは黒部五郎岳。いつか行きたい。

鷲羽岳といつか泊まりたい三俣山荘。

三俣蓮華から双六岳に向かいます。

右手には笠ヶ岳。

三俣蓮華から1時間ちょっとで双六岳の頂上に着きました。

双六岳の山頂から小屋への稜線ルート。槍ヶ岳が素晴らしい。

この日の午後は昨日に続きテントの中でまた一人酒盛り。持ってきたウイスキーもなくなりました。

最終日 双六小屋から再び新穂高温泉へ

最終日は連休最後の日とあってバスが混雑することが予想されましたので、13時前までに新穂高温泉へ戻る予定です。

7時ごろにはあれだけ賑わっていたテント場も閑散となっていました。

朝は弱い雨が降っていたのですが、テントを撤収したころに止みました。もう少し待てばテントを乾かせたのに。

雲に包まれ幻想的な槍ヶ岳。神秘のベールを纏っているかのようです。

小さく見える鏡平小屋まで下りていきますが、その先も下りが続きます。

小池新道の途中にある給水ポイント。ここの水はおいしかった。

ようやくゴール。新穂高温泉から平湯へのバスは座れない人も。平湯から松本へのバスでも、列の後の方の人は乗れずに1本ずらして1時間待つことに。

下山後はひらゆの森で入浴。食事処や宿泊施設も併設されています。

松本に着いてからは特急までの待ち時間に駅前の風林火山で一人飲み。写真は山賊焼き。

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